空き家の片付け、どこから始めたらいいのか、どんな順番で進めたら効率がいいのか悩んでいませんか。

大切な思い出の品や、処分すべきものなど、様々なものが混在する空き家の片付けは、時間と労力がかかる作業です。

今回は、高齢者の方にも分かりやすく、空き家の片付けをスムーズに進めるための順番と、効率的な進め方をご紹介します。

空き家 片付け 順番と効率的な進め方

事前準備～計画の立案

空き家の片付けを始める前に、まず計画を立てましょう。

作業期間、1日あたりの作業時間、休憩時間などを具体的に決めると、作業がスムーズに進みます。

誰に手伝ってもらえるか、必要な道具（軍手、ゴミ袋、分別用の箱など）も事前に確認しておきましょう。

作業しやすい服装も忘れずに準備してください。

特に高齢者の方は無理のない計画を立て、休憩をこまめにとるようにしましょう。

近隣への配慮も忘れず、作業時間やゴミ出しの予定などを事前に伝えておくのもおすすめです。

害虫対策と安全確保

空き家には、ネズミやゴキブリなどの害虫、あるいは危険なシロアリなどが潜んでいる可能性があります。

作業前に、スプレー式や煙式の殺虫剤を使用して、害虫対策をしっかり行いましょう。

また、建物自体の老朽化により、床の抜け落ちや天井からの落下物など、思わぬ危険が潜んでいる可能性があります。

作業中は十分に注意し、安全第一で作業を進めてください。

不安な場合は、専門業者に相談するのも良いでしょう。

作業前に、建物の状態を確認し、危険な箇所がないかチェックするのも重要です。

不要な物と必要な物の仕分け

空き家にあるものを「残すもの」「捨てるもの」「保留」の3つに分類します。

迷うものは「保留」箱に入れておき、後でじっくりと判断しましょう。

「捨てるもの」は、自治体のゴミ分別ルールに従って、きちんと分別します。

「残すもの」は、大切に保管する場所を確保しましょう。

大切な書類や写真などは、防水加工の袋に入れて保管することをお勧めします。

高齢者の方は、思い出の品に感情移入しすぎて、処分に迷うことが多いです。

そのため、事前に「捨てる基準」を明確に設定し、家族や知人に相談しながら判断していくと良いでしょう。

ゴミの分別と処分方法

「捨てるもの」を、自治体のルールに従って分別します。

燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミなど、種類ごとに分別し、指定された日にちに指定された場所に出し、近隣に迷惑がかからないように注意しましょう。

粗大ゴミは、自治体の処理方法に従って処分するか、不用品回収業者に依頼します。

大量のゴミを一度に出すのではなく、こまめに処分していくと、作業効率が上がり、近隣への迷惑も軽減できます。

業者に依頼する場合は、事前に見積もりを取って検討しましょう。

建物全体の清掃と整理

不要なものを処分したら、建物全体の清掃を行いましょう。

掃除機やほうきでホコリを取り除き、雑巾で拭き掃除をします。

水回りには、中性洗剤を使用し、汚れを落とします。 長年放置されていた空き家では、カビや汚れがひどい場合があります。

その場合は、ハウスクリーニング業者に依頼するのも検討しましょう。

窓やドアを開けて換気をし、湿気を溜めないように注意しましょう。

保管する物の選別と保管場所の確保

「残すもの」を、適切に保管しましょう。

保管場所を確保し、湿気や虫害を防ぐための対策を講じます。

大切な書類や写真などは、防水加工の袋やケースに入れて保管することをお勧めします。

保管場所には、防犯対策も忘れずに行いましょう。

高齢者の方は、子供や孫に遺品を託す場合も多いです。

その際には、整理の過程や保管場所などをきちんと伝え、将来のトラブルを防ぐようにしましょう。

空き家片付け業者への依頼を検討する際のポイント

業者選びの基準と注意点

業者を選ぶ際は、見積もりを取り、料金やサービス内容を検討しましょう。

料金だけでなく、対応の良さや信頼性も重視しましょう。

口コミや評判も参考にすると良いでしょう。

契約前に、作業内容や料金、キャンセル規定などをきちんと確認し、不明な点は質問しましょう。

悪質な業者に騙されないよう注意しましょう。

見積もり依頼と比較検討

見積もりを依頼し、料金やサービス内容を検討します。

作業内容、処分方法、追加料金の有無などを確認し、比較表を作成すると分かりやすいです。

見積もりは無料で行ってくれる業者が多いですが、有料の場合もあるので、確認が必要です。

契約内容の確認

契約書には、作業内容、料金、支払い方法、キャンセル規定、責任範囲などが記載されていることを確認しましょう。

不明な点があれば、業者に確認し、納得してから契約しましょう。

契約書は大切に保管しておきましょう。

作業後の確認とアフターフォロー

作業後、きちんと片付けが完了しているか、破損や損傷がないかを確認しましょう。

問題があれば、業者に連絡し、対応を依頼しましょう。

アフターフォローについても確認しておくと安心です。

まとめ

空き家の片付けは、計画的に進めることが重要です。

作業前に、計画を立て、必要な道具を準備し、害虫対策や安全確保を徹底しましょう。

不要なものを処分し、清掃を行い、残すものを適切に保管しましょう。

業者に依頼する場合は、見積もりを取り、検討し、契約内容を確認しましょう。

高齢者の方は、無理のない計画を立て、家族や知人に相談しながら進めることが大切です。

安全に、そして効率的に空き家の片付けを進めていきましょう。