まず、故人が使用していたスマートフォン、パソコン、タブレットなどのデジタル機器を全て確認します。

外付けハードディスクやUSBメモリなども忘れずに確認しましょう。

機器の電源が入る状態であれば、パスワードが分かればデータを確認することができます。

パスワードが不明な場合は、後述の方法で対処します。

2: デジタル遺品の分類

確認した機器やサービスを、以下のカテゴリーに分類すると整理がスムーズになります。

・写真、動画などの個人データ

・メールやメッセージなどの連絡履歴

・SNSアカウント（Facebook、Twitter、Instagramなど）

・オンラインバンキングや証券口座などの金融情報

・オンラインショッピングやサブスクリプションサービスなどの契約情報

・ブログやウェブサイトなどのコンテンツ

・仕事関連のデータ

3: 端末のロック解除方法

・パスワードの確認

まずは、故人がパスワードをメモしていた可能性を探ります。

手帳、ノート、メモ帳などに記載されていないか、丁寧に確認しましょう。

また、誕生日や記念日、好きな数字など、パスワードになりそうなものを試してみるのも有効です。

・ロック解除ツールの利用

パスワードが分からず、どうしてもロックを解除したい場合は、専門業者に依頼する方法があります。

費用はかかりますが、データの復元や機器の初期化を安全に行うことができます。

・データ復旧ソフトの利用

市販のデータ復旧ソフトを使用することもできます。

ただし、専門知識が必要な場合があり、機器によっては使用できないこともあります。

4: データの確認と優先順位付け

・優先順位の高いデータ

相続手続きや金銭に関わるデータから優先的に確認・処理します。

具体的には、ネットバンキング、証券口座、クレジットカード情報、有料サービスの契約情報などです。

これらの情報は、相続手続きや債務の確認、不要な料金の発生を防ぐために重要です。

・データの確認方法

確認する際は、メモを取りながら行うと整理しやすくなります。

各サービスのログインID、パスワード、契約内容などを記録しておきましょう。

・個人情報の取り扱い

個人情報が含まれるデータは、厳重に管理し、不要なデータは適切に削除しましょう。

データの削除は、機器の初期化やデータ消去ソフトを用いるなど、確実にデータが復元できない方法で行うことが重要です。

5: 重要なデータのバックアップ

・バックアップ方法

重要なデータは、必ずバックアップを取りましょう。

クラウドサービスを利用するのも良いですが、外部ハードディスクなどにコピーしておくことで、万が一クラウドサービスにアクセスできなくなった場合でもデータを取り出すことができます。

・バックアップするデータ

バックアップすべきデータは、写真・動画などの思い出、重要な書類、連絡先情報などです。

・バックアップの保管場所

バックアップデータの保管場所も重要です。

自宅以外に、安全な場所に保管しておくと安心です。

6: 不要なデータの削除と機器の初期化

・データの削除

不要なデータは、確実に削除しましょう。

削除後は、機器の初期化を行うことで、データの復元をより困難にします。

・初期化の方法

機器の種類によって初期化方法は異なります。

各機器のマニュアルを参照するか、インターネットで検索して確認しましょう。

・機器の処分

初期化後、機器を処分する場合は、個人情報が漏洩しないよう注意が必要です。

信頼できる業者に依頼したり、データ消去サービスを利用したりすることを検討しましょう。